【2020年】HSK6級作文(书写)で8割取れた、私の試験対策まとめ

こんにちは!

私は2020年10月実施のHSK6級試験でトータル252点取得し、作文(书写)では81点を取ることができました。

HSK成績表の画像

これまで作文(书写)は苦手で、ほとんど対策はやっておらず、試験の1ヶ月前ぐらいから焦ってやり始めたにもかかわらず、です!

正直、試験中~試験後も全く手応えはなく、30点ぐらいかな・・・と思っていたらこの点数だったので本当にびっくりしました。

HSK6級の作文(书写)は、解き方や時間配分などの実践的な対策で、ある程度点を取ることが可能です!

「6級书写ムズすぎやろ…どないしたらええねん…( ;∀;)」

となっている方も、きっと大丈夫。私も同じでした。

それでは早速、私がやっていたHSK6級作文(书写)対策をご紹介します♪

※この記事は2020年12月に書かれたものです。最近はHSK対策でお勉強していないので、古い情報があったらごめんなさい。

HSK6級の作文(书写)について語りたい

これを読んでくださる方には当たり前の話かもしれないんですが、本当に作文には苦労させられたので、語らせてください。

まず、「1000文字程度の中国語の文章を10分間で読み、35分間で400字程度に要約する」ということのハードルの高さ。

メモは許されず、読んでる間はひたすら要素を暗記しないといけないのです!

暗記て!無理無理無理!!!

本番では半泣きで読んでました。

そしてなんとか書き終えても字が足りん!300字ぐらいしかない!笑

ヒィー!!!

長い長い試験時間の最後、消しゴムの消しカスを手のひらいっぱい分ぐらい生成しながら、息も絶え絶え、無理やり380字ぐらいにしてフィニッシュ。

どんな錬金術で字を増やしたのかもはや覚えていません。

そんな感じで、こてんぱんにやられた作文でしたので、81点の結果を見たときは本当に唖然としました。

そして、私が苦し紛れにギリギリのタイミングで始めた対策って、めちゃくちゃ正解だったんじゃ?!と思ったんですねー。

そしてこの記事を書くに至ったわけです。

読む時のポイント

早速いきます。

私の10分間の使い方

  1. 初めの2〜3分でザッと読んで、流れを掴む
  2. 残りの7〜8分でできるだけ精読

1の段階では、全体をザーーーっと読んで話の流れがわかればOK。

2の段階で覚えることは、ズバリ以下の「六要素」です。

作文(书写)の六要素とは?

  1. 時間…文中の出来事はいつ起こった?
  2. 場所…文中の出来事はどこで起こった?
  3. 人物…文中にどんな人が出てきた?
  4. きっかけ…出来事はどうやって起こった?
  5. 経過…出来事の経過、話の流れ
  6. 結果…出来事はどうやって終わったか?人物がどうなったか?書き手の言いたいことは何?

初見の文章を10分間で記憶するなんてなかなかできることではないと思ったので、同じ時間配分で1000文字ぐらいの文章を読む練習をしました。

六要素も、何がどれにあてはまるのか判断が難しかったので、後で紹介するテキスト『新HSK应试全解析 6級』にある表を埋めていく形で、情報を整理する練習をしました。

六要素の詳しい練習方法はこちらです。

六要素 【HSK6級作文】文章を読み解くために必要な”六要素”とは?

書く時のポイント

まず、鉄則がこちら。

  • 簡単な文の繰り返しで良いから、話の流れをそのまま正確に書く
  • 自分の意見や考えを書かない
  • 文法や漢字は正しく
  • 350文字は超えるように

その他細かいルールは以下のような感じです。

短縮の仕方

  • 話の大筋と関係ない部分や、説明している部分は削除する。
  • 人物のセリフは簡単にしてOK。
  • 主語、述語、目的語など主要な部分は残し、補足説明や修飾している部分は削除する。

短縮の例はこんな感じ。

从四面八方来看病的人很多。→来看病的人很多。

在办公室里热情地跟大家交谈。→他跟大家交谈。

思っているより簡単な文章にしてしまってOKです!

句読点や符号の書き方のルール

意外と無視できないのがこれ。でも、これだけ覚えておけば大体いけます。

  • 段落の頭は2文字空けること
  • 句点(句号)「。」
  • カンマ(逗号)「,」
  • 並列(顿号)「、」
  • コロン(冒号)「:」
  • セミコロン(分号)「;」
  • 三点リーダー「……」
  • ダッシュ「−−−−−−」

タイトルの付け方

  • 人物の名前、職業から…《妈妈》,《两个司机》など
  • 出てくるモノから…《一张照片》,《苹果树》など
  • 時間、場所から…《秋天窗边》,《医院的等候区》など
  • 文章の主要な出来事から…《一件小事》,《美丽的悲伤》など
  • 最終的に文章が”言いたいこと”から…《工作是为了快乐》,《快乐是一种习惯》など

本番では、あまり考えず簡単に出来事の名前を書いたと思います。

最初の1行を空けておき、全部書き終わった後にタイトルを付けました。

教材やタイミング別の勉強法

使っていた教材や、実際にやっていた勉強法はこんな感じでした。

役に立った教材

孔子学院のYouTube動画

Youtube画面のキャプチャ

杨老师という方が丁寧に解説をしてくれます。(100%中国語)

下で紹介している『新HSK应试全解析 六级』を使って解説をしてくれるので、たまたま本を買ってラッキー!となりました。

このクオリティの動画が無料で見られるのは本当にありがたい。孔子学院に足を向けて寝られない。

参考 HSK6书写 1 (介绍)HSK6级考前辅导课程

『新HSK应试全解析 六级』北京语言大学出版社

HSKテキストの画像

大阪・江坂にある東方書店さんの店舗でゲット。

作文の部分を切り取って小さい冊子にして持ち歩き、空いた時間で勉強しました。

句子の短縮の仕方から、六要素の整理の仕方、タイトルのつけ方まで細かく説明されていて大変便利でした。

これさえやればHSK6級の全分野網羅できる、神テキスト。

参考 新HSK应试全解析 六级北京语言大学出版社サイト

高校生の作文が載っているサイト

「高中生 作文」とかで検索して出てきたサイト。”优秀作文”のボタンからいろんな条件で検索できます。

そのまま写して書くだけでも、良い作文練習になると思います。

参考 高中作文800字第一范文网

普段からやってたこと

成語ノート作成

成語ノートの画像

ドラマやSNSなど、日常で出会った成語を使った例文をノートにまとめる勉強をしていました。

到底全部は覚えられませんが、見たことある!となる成語が増えました。

HSK阅读,听力部分の対策(過去問)

作文以外の問題を解くことが、結果として作文の問題文を読む練習になっていたと思います。

1ヶ月前からやったこと

1000文字ぐらいの文章をたくさん読んだ

過去問や、高校生の作文などから好きなテーマを選んで読みました。

10分間の時間の使い方をシミュレーションしたり、虚詞の使われ方をチェックしたりしました。

六要素を拾う練習をした

『应试全解析』のテキストに練習用の表があるので、それを利用して練習をしました。

六要素 【HSK6級作文】文章を読み解くために必要な”六要素”とは?

お手本(過去問解答、高校生作文)を抄写した

とにかくマネして、20編ぐらい書いたと思います。

参考 高中作文800字第一范文网
短縮して書く(缩写)練習をした

過去問の解答を抄写した後、元の文章と見比べて何がなくなっているか、何が残っているかマークして確認していきました。

孔子学院Youtube見た

6級対策の作文のところを、ただただ無心で見ました。笑

虚詞(主に副词,介词,连词,助词)を復習した

不但~而且,虽然~但是,即使,尽管,除非など、いわゆる虚詞の使い方を復習しました。

過去問を実際に自分で解いた

100均で8mm方眼罫のノートを買って、ページの8割ぐらいを目指して書きました。

でもやるのが苦しくて(笑)、結局しっかりやったのは2つくらいです。そして、誰にも添削はしてもらいませんでした。

まとめ

なんだかとりとめもない内容になってしまいましたが、これで本当に8割取れました。

採点が甘かったような気もします。でも、それが試験です!笑

私は作文をネイティブに見てもらうことはしませんでしたが、本当のスキルアップを目指すならネイティブの添削は必須だと思います。

今回の結果を受けて、つくづく試験対策と、本物の中国語スキルを身につけることは全く別物だと感じました。

本物のスキルを身につけるべく、しっかり精進していきたいと思います!

ではまた!

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